ファッション業界でのスポーツウェアの位置づけ

ファッション業界でのスポーツウェアの位置づけ

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プロスポーツが今、大きく変わろうとしています。プロだけでなく、遊びとして捉えられてきたスポーツもブームが終わり、次に本格的なスポーツ新時代が始まろうとしています。

 

 

現代のスポーツの世界では、ファッションだけでなく、スポーツを通じた企業ブランド戦略が進んでいます。これを「スポーツマーケティング」と言います。野球、サッカー、ゴルフだけでなく、オリンピックやワールドカップを見てもわかるようにスポーツウェアを通して、メーカーはマーケティングをしています。

 

これは今日では、ビジネス上当たり前のように見られることです。そして、スポーツは身体能力の高い人がするものという認識から、誰でもできるより気軽な存在へと変化しつつあります。このことは、今後「スポーツウェア」のファッション化、日常化を加速させる一因となるでしょう。

 

ファッション業界でのスポーツウェアの位置づけ

 

これまでは、スポーツウェアメーカーの作る商品は、スポーツ選手がより競技しやすいということに重点を置いて作られてきたので、「機能性重視のウェア」が多いという印象でした。しかし、外資系スポーツウェアの登場でだんだんファッション性も持ち合わせたウェアが増えてきたのです。

 

特に日本においては、「ナイキ」や「アディダス」などの外資系スポーツブランドがウェアの変革に大きく関わったのです。ティーンズのファッションの一部にも、スポーツウェアが取り入れられ始めました。一方で、アウトドアブランドは伸び悩みました。

 

 

それは、アウトドア色が強く、機能性ばかりを重視した結果、アダルト層のトレッキングやキャンプに使うという客層のみ取り込むことしかできなかったのです。このような売り方しかできなかったアウトドアメーカーは、アウトドアブランドの寿命を短くする結果となってしまいました。

 

スポーツに関して、「人口」という切り口から考えると、・部活をやる学生の減少・サークルの減少・スキー人口の大幅減など、スポーツをする人口自体は減っているのが現状です。しかし、スポーツウェアをファッションとして捉え身に着ける傾向は今後も高まるでしょう。

 

日本のメーカーが作るスポーツウェアの機能性は、世界も注目しています。そして、そこにファッション性が加わったとき国産メーカーの成長は間違いないでしょう。



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