顧客セグメンテーションについて

顧客セグメンテーションについて

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ファッション業界を考える際に、お客様のことを知る必要があります。お客様のことを知るために、まずどのようなことから着手すれば良いでしょうか。まず、お客様を何らかの区分によって分類し、分類ごとに合わせた客層に応じた企画開発を進めるのが良いでしょう。

 

 

ファッション業界のマーケティング戦略の中で、一番重要となるのが、対象とするお客様を明確に定義する戦略「ターゲティング」と呼ばれるものです。対象となるお客様を明確に分類するには、次の基準が挙げられます。性、年齢、家族環境、所属グループ、住環境、仕事、ものの考え方などです。

 

この中で非常に重要なセグメンテーション(お客様を属性別に分類してターゲットを選定する際に使われる細分化されたかたまり)の要因として、「ものの考え方」と「家族環境」が取り上げられます。

 

顧客セグメンテーションについて

 

お客様の価値観(ものの考え方)は、時代の流れとともに大きく変化し続けています。企業は、この価値観を捉えるために、セグメンテーションピラミッドで対象を明確にすることが必要なってきます。

 

  • リーダー層(スキミング層)…いつの時代もファッションに興味があり、いち早くそれを取り入れる層。時代の先を行くこの層へ企業は提案をし続けることが求められる。
  • イノベーター層、フォロアー層…スキミング層の動きを見ながら、購買行動を起こしていく層。大衆を相手に商売をすると決めている企業はフォロアー層の動きを見て売れる商品を作らなければならない。

 

 

企業は、このように対象に応じた行動が求められるのです。次に挙げられる家族環境は、日本のライフステージを捉えるうえで重要な要素となります。現代は、晩婚化、少子化、高齢化、シングル志向などと言われ、今までのように社会人→結婚→子育てのようなワンパターンの家族環境だけではなくなり、家族の在り方も多様化してきたのです。

 

そのような現実を分析し、日本の家族環境に合わせてモノ作りを進めて行かなければ、ニューファミリー向けの商品ばかり作られるという事態になってしまいます。各メーカーは、様々なライフステージがあることを理解した上で、商品の企画を進めて行かなければならないのです。



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