アパレルの流通方式は、どのように進化してきたか?

アパレルの流通方式は、どのように進化してきたか?

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日本のアパレル商品は、あらゆる流通チャネルを通して販売されています。それほどまでに、お客様の需要がある魅力的な商品が多いのです。このアパレルの流通経路が、近年少しずつ変わってきています。

 

 

これまでの日本の流通を多店舗化や合理化へ導いたのは、アメリカなど海外の企業です。日本の流通各社は海外の流通システムを視察することで、優秀な仕組みを日本に取り入れて日本の市場に合うようアレンジを繰り返し、発展させてきたのです。現在の百貨店、GMS(総合スーパー)、CVS(コンビニエンスストア)も海外から取り入れたものを日本独自に変化させてきたものです。

 

かつて、アパレル商品を最も売り上げていたのは百貨店でした。今でも百貨店各社の売上の中でアパレル商品が4割を超えており、アパレルが百貨店業界を支えているといっても過言ではありません。90年のバブル崩壊後は百貨店におけるアパレルの売上も下り坂となり、百貨店中心だったアパレルに、他の業態が参入してきました。低価格が魅力のディスカウントストアやGMSです。

 

アパレルの流通方式は、どのように進化してきたか?

 

一方、高価格であっても、希少な商品を扱うセレクトショップの形態は、一部感度の高い人々から支持されて、着々と売上を伸ばしています。また、ビジネススーツを中心とした紳士服、子供服、インテリアはそれぞれ専門店がチェーン化に成功していき、百貨店がかつて占めていたシェアを奪い合っている状況です。

 

店舗販売のアパレルの売上自体が減っている中で、これまで百貨店が占めていたシェアを、新しい業態の店舗が取り合う形となっているのです。アパレル商品の流通は新業態の進出により、大きく変わってきています。



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