地方の特化型店舗(専門店)が減少している

地方の特化型店舗(専門店)が減少している

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日本の小売業の業態別店舗数は、減っている傾向にあります。その中でも、「専門店」と言われる、地方の特定の業種に特化した店舗は特に激しい減少を見せています。旧来型専門店の力が、弱まっている原因は何でしょうか。

 

地方の特化型店舗(専門店)が減少している

 

平成19年時点で、日本の小売店舗数は約113万件あります。平成11年時点では、140万件だったので、8年間で27万件の減りです。売上(年間商品販売額)も平成11年時点・143兆円→平成19年時点・134兆円へと減少しています。

 

しかし、売場面積に関しては、増えているのです。これが、専門店の減少に外側から与えている大きな要因なのです。一昔前までは、店舗数を増やすことは、売場の面積を増やすことと同じで、全体の売上も増えていました。

 

しかし、現在は、大型店が次々と出店することで売場面積は増えているのですが、売上はそれに沿うようには上がってきていません。これは、店を出せばその分消費が増えるかというとそうではなく、現状は同じお客様を各企業が奪い合っているだけということを示しているのです。大きな売場を持った企業が、専門店からお客様を奪い、店舗減少や売上減少を招いてしまったというのが今の状況でしょう。

 

 

では、地方専門店のような旧来型店舗が減っている原因は何でしょうか。それは、お客様の嗜好の変化に追いついていないという旧来型専門店自体の魅力に問題があると考えられます。有名なセレクトショップでも、最初は1店舗という規模からスタートしているのです。

 

そこから展開できるかどうかは、お客様が買いたいと思うような品揃えをしているか、お客様の変化に合わせて店を進化することができているかという点にあるのです。



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