ファッション業界の競合とは何か?

ファッション業界の競合とは何か?

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不況になり、消費者が余計なものに支出を抑えるようになってくると、真っ先に抑えられるのがファッション関連です。最近では、抑えるとともに、新たな支出先が出てきたことがファッションへの消費が増えない理由の一つかもしれません。

 

 

ファッション商品に対しての支出金額は、年々減っている傾向にあります。その大きな理由として、ファッション以外に贅沢感・トレンド感を味わえる消費者にとって魅力的な商品が出てきたことがあります。

 

その代表的なものとして、「携帯電話」が挙げられます。今や、携帯電話は一人1台以上持っているという計算です。携帯電話の登場により、ファッションへの消費が確実に減りました。服消費支出は、1990年に7%程度→2009年に4%まで減少という実態もあり、若者にとって、必須アイテムはファッションから携帯電話へと取って代わったのです。これはアパレルを取り巻く環境で、戦後最も大きな変化と言えるでしょう。

 

ファッション業界の競合とは何か?

 

携帯以外でも、他に若者のトレンドアイテムが次々と登場しています。デジタル家電(薄型テレビ、DVD、液晶プロジェクターなど)は、リビングファッションを楽しむためにはなくてはならないものでしょう。また、アップルの「iPad2」も人気のアイテムです。

 

インテリアや雑貨のお店も、数えきれないほど多く誕生しています。格安航空会社が就航し、トレーナー1枚程度の価格で海外にも行けるようになった時代です。街には、たくさんのスイーツがあふれ、カフェでおしゃべりするという生活スタイルでさえも、立派なファッショントレンドと言えるのです。

 

 

現代においては、衣料品は必需品という捉え方ではなく、生活に必要のない完全な嗜好品と言えることができます。そのため、お客様は本当に自分の嗜好に合い、本当に自分の必要なものを選ぶのです。異業種との競合は、避けて通れないのが現代のファッション事情です。ファッションは、もっと新鮮で刺激的でなければ、消費者に選ばれないアイテムになってしまうでしょう。



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