次世代ブロードバンドがアパレル業界に与えた影響とは?

次世代ブロードバンドがアパレル業界に与えた影響とは?

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日本のIT化は、世界から遅れていると言われていたのはとうの昔の話で、今や世界のトップを走るまでの規模に成長しました。そのなかでも、ブロードバンド化により、アパレル業界が大きく変わろうとしています。

 

 

日本のインターネット利用者は、2010年末時点で9462万人に達し、人口普及率は78.2%に達しました。インターネットは、確実に日本人の生活のインフラとして定着しました。それと同時に日本は、世界でもトップクラスのブロードバンド大国となったのです。

 

ブロードバンドは、光ファイバーやCATV、ADSLなどのことで、たくさんの情報を一度に流すことのできる特性を持っています。最近では、一般家庭でもブロードバンド化が進み始め、このことはネット通販市場を拡大させることにつながっています。

 

次世代ブロードバンドがアパレル業界に与えた影響とは?

 

アパレル商品の特性として、商品自体の特性が明確にお客様に伝わらなければ、お客様も買ってくれないという点が挙げられます。CDや書籍、チケットは異なる特性です。具体的には、色・柄、デザイン特性、素材感、着心地感、雰囲気などを伝えることがアパレル商品を売るには必要ということです。

 

このため、これらの商品をネット販売するためには、十分な情報量を写真、映像、音声を利用してお客様に伝えられる環境が必要となるのです。これまでの通信回線は、画像を見る際には非常に時間がかかり、コスト面やわずらわしさの点でアパレル関係の消費にはつながらないという傾向がありました。

 

 

しかし、近年のブロードバンド化により、それが一気に解消されたのです。現在では70代〜80代のネット利用が増えてきた現状もあり、シニア層へのアパレルの売り込みも期待されます。また、スマホが急成長を見せていますので、家庭のブロードバンド以上にネットを通じた商売は今後拡大していくと予測されます。

 

これからのアパレル流通を支える大きな柱として、「ネット」(パソコン、スマホ、タブレットいずれの形態も含む)という分野は成り立つでしょう。



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