マーチャンダイジングのフローとは?

マーチャンダイジングのフローとは?

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アパレル業界は感性的な面ばかりが注目される業界ですが、感性と同等以上に科学が必要と言われています。科学は、「数字」のことです。感性と科学、この二つのバランスを上手く取ることが重要です。

 

 

マーケティング戦略に基づいて実際の商品を店頭に流すために、用いられる手法がマーチャンダイジングという手法です。これにより、少しでもお客様に近い視点で商品を企画・製造・販売していくための具体的な戦略を実現させるのです。

 

マーチャンダイジングの意味ですが、一般的には「商品政策」のことを指しますが、これ以外にも多くの定義があり、どれが正しくどれが間違っているかということを決めつけることはできません。

 

しかし、実際の現場では、商品を販売するために様々な過程を経て、お客様のニーズが絡み合って、商品が売れることになるのです。つまり、「MD」とは、「商品政策」に限定するものではなく、お客様の満足を得るためのすべての活動のことを意味するのです。したがって、ここでは「MD」とは、「商売のやり方」と定義することにしましょう。

 

マーチャンダイジングのフローとは?

 

マーチャンダイジングフローは、以下の流れの間に起こるすべての具体的な活動のことを言います。

 

  1. 商品が企画される
  2. 発注される
  3. 店舗や各種流通手段にのる
  4. お客様の手に渡る
  5. 顧客満足を達成させる

 

言い換えれば、このマーケティング活動を実現するための実践的・効果的な活動のことなのです。このマーケティング活動を実践し、お客様の満足を得るためには、「完全な品揃え」と「完全な売場展開」を達成しなくてはなりません。

 

この2つがMDの精度を高めるためには非常に重要となり、この流れを作り上げていくためには、様々な役割を持つプロが存在します。そのための必須となる「MDの6適」と言われる6つのポイントがあります。それは、適時・適品・適価・適量・適サービス・適提案の6つですが、これからのMDはこれら6適を満たすためのあらゆる活動を遂行していくことが重要になってきます。

 

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アパレルの商品企画とは、どのように行われるか?

 

アパレル商品は、いかに時代の流れを一歩前に先取りして商品企画をしていくかが成功のための鍵となります。そのためにアパレル業界に携わる人は、あらゆる情報源からより幅広く、より先取りした情報を収集することが求められるのです。

 

 

こんな商品を作ったらお客様は喜ぶかな?などと想像しながらアイデアを練り、商品を作り上げていくことを「アイデアメイク」と呼びます。アイデアメイクのうえで最も重要なことは3つあります。

 

@情報量と情報の質、A企画力・構想力、Bマーケティング・マーチャンダイジング力の3点です。

 

@情報量と情報の質

「情報量は移動距離に比例し、質は経験に比例する」という言葉がありますが、これをアパレル業界で言い換えると、アパレルの最新情報を得たいと考えたら、とにかく最新の情報を自分で確認すること。そのためには、実物情報が必要。

 

そして、それを自身の情報にするためには経験が必要、ということになります。情報量を増やすためには、ミラノコレクションに出かけたり、ヨーロッパのモデル店舗を見に行くなどの情報を集めるための行動を起こすことがポイントになってきます。

 

A企画力・構想力

企画力は、もともと持っている天性の部分と努力して開花する部分の2つがあるようです。いわゆるデザイナーの多くは、もともとの感性レベルが高いという場合が多くあります。しかし、それでも感性を磨くために努力している人もたくさんいるのも事実です。こうした努力が企画力をますます高めているのです。

 

Bマーケティング・マーチャンダイジング力

@の情報量と情報の質とAの企画力・構想力を磨いたうえで、お客様にどのように買っていただくかという具体的な戦略作り段階に入ります。売り方がまず来るのではなく、まずは企画の磨きこみが必要なのです。



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