ファッションデザイナーの良し悪しとは?

ファッションデザイナーの良し悪しとは?

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デザイナーという職業は華やかなイメージがあり、いつの時代においても憧れる人が多いものです。しかし、ショーのステージにモデルとともに登場するようなデザイナーは世界中のデザイナーの中で1パーセントにも満たないのです。

 

 

デザインとは、アイデアを形にすることです。ですから、これを仕事としている人は有名無名にかかわらずデザイナーだといえます。アイデアが涸れることなく、永遠に湧き出してくるタイプの人は多くはないでしょう。

 

一方、アイデアは溢れるのだけれど、誰からも相手にされないのであれば、職業としてデザイナーを続けるのは無理でしょう。アパレル業界では、一年に何度もコレクションがあり、数多くのアイデアをださなければならないので、よほどデザインを考えるのが好きでなければデザイナーはつとまりません。時間がたつもの忘れてデザインに没頭するくらい好きでなければだめでしょう。

 

ファッションデザイナーの良し悪しとは?

 

一方、売れるデザイナーとは、つくった商品が売れるデザイナーのことをいいます。したがってアイデアがすばらしいがどうかだけでなく、そのアイデアで商品が売れるのかどうかを見極められる能力が必要となるのです。

 

世の中にはフリーのデザイナーや、企業に所属するデザイナーなど、たくさんのデザイナーがいますが、そのほとんどが売れていないといってよいでしょう。多くは、独創性を追い求めたり、惰性でデザインをしたりといった方向に陥りやすいのです。

 

売れるデザイナー、つまりお客様の支持を得るデザイナーとは、デザインを天職と感じながらも、消費者の立場に立ってお客様の欲するものを察知できる能力を持っている人だといえます。自分の個性とお客様の嗜好の両方の目線で考えることが必要なのです。

 

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パタンナーで洋服は決まる

 

パタンナーとはデザイナーが設計したデザインに基づき、正確に洋服へと仕立てる重要な仕事で、パタンナーがいなければ洋服をつくることができません。

 

 

パタンナー(和製英語)は、デザイン画をもとに型紙(パターン)をおこして衣服の型を仕立て上げるのが仕事です。パターンで洋服の良し悪しが決まるというほど、アパレル業界の中では重要な役割を果たしています。デザインがいかに卓越していても、パターンが悪ければその良さが生かされませんし、反対にデザインがいまひとつでも、パターンの技術が高ければ、すばらしい洋服に仕立てあがることもあるほどです。

 

パタンナーは、デザイナーほど目立つ存在ではありませんが、トップブランドや高名なデザイナーには大抵腕のよいパタンナーがついています。デザイナーとパタンナーは、一心同体で仕事をするといっても過言ではありません。高名なデザイナーがブランドを移る時には、パタンナーも一緒に連れて行くことは珍しくありません。デザイナーにとって、じぶんのアイデアをイメージ通り形にしてくれるパタンナーはそれほどまでに大切なのです。

 

 

パタンナーに求められる能力とは、なんでしょうか。デザイナーのアイデアを正確に理解し、図面を引いて型紙をおこし、工業生産へ引き渡せる技術力が必要です。デザイナーの思い描くコンセプトも的確に表現しなければなりません。

 

腕の立つパタンナーは、体にまとった時にボディラインが最も美しく見えるフォルム(立体的な形状)を目指して型紙をおこすことができます。その服を着た時どのように見えるかの想像力に長け、それを表現するだけの技術が必要なのです。



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