アパレルメーカーの売り上げを作るFA(ファッションアドバイザー)

アパレルメーカーの売り上げを作るFA(ファッションアドバイザー)

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作られた製品は、売る人がいて初めてお客様の手に届けられます。アパレル業界では、作り手同様、売り手がとても重要で、販売という現場が業界を成立させています。業界全体で、数百万の販売員がいるといわれています。

 

アパレルメーカーの売り上げを作るFA(ファッションアドバイザー)

 

FA(ファッションアドバイザー)は、店頭でお客様に接する販売員のことです。全社員の中でもお客様に一番間近に接するFAは、店頭で商品を目にしたお客様が、試着をして実際に買うようアドバイスをしなければなりません。固定客には洋服以外の話題を提供し、初めて来店するお客様には、また来ていただけるような雰囲気づくりに努めなければなりません。

 

かつて、渋谷109のショップ「ココルル」や「エゴイスト」にカリスマ店員と呼ばれ、マスコミによく取り上げられていた腕扱きFAがいました。彼女たちは、その後自分でブランドを立ち上げて独立しています。彼女たちは、なぜカリスマとまでいわれたのでしょうか。

 

 

それは、自社の品物を愛していて、それを求めるお客様が大好きで、そのお客様にさらにおしゃれを楽しんでほしいという願いが強く、そのことがFAとして最高の仕事をさせたからです。商品の並べ方から在庫管理、売場のクリンリネス(清潔に保つこと)、挨拶まで、業界問わず他のどのお店よりもすみずみまで行き渡っていました。それが、大勢のお客様を呼び込んだのです。

 

小売業では、お客様に一番近い店頭こそが命といわれています。それを担っているのがFAで、アパレル企業の中でも最も重要な仕事といえます。

 

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これからのアパレルメーカーは、総務・人事の仕事が大切

 

従来の総務・人事のイメージは企業を影で支える、日のあたらない部署というイメージでしたが、今後は会社の核として大いに注目を集める部署となっていくでしょう。

 

 

「企業は人である」という言葉があるほど、会社にとって人材とその働きは重要です。アパレル業界では華やかな面がある一方、体力勝負の厳しい局面が多いこともあり、人間関係にトラブルがおきやすいことは否めません。そんな業界の中で、社員がいきいきと力を発揮できるよう、総務や人事が職場環境を整えていく必要があります。

 

総務では、社内設備や事務用品など、社員が使用するあらゆるものの在庫管理、それにともなう社内からの情報収集を行います。社員の活動をサポートする大切な役目を果たしています。人事は社員の採用、配属などのキャスティング、研修などの教育、さらに配属が効果的に機能しているかどうか確認する人事評価も行っています。

 

 

かつて、クリエイティブな仕事の代表だったアパレルですが、今やIT業界に取って代わられてしまいました。不況のもと、アパレル企業の倒産が相次ぎ、人集めに四苦八苦する会社も増えています。アパレル業界に再び活気を取り戻すためにも、総務や人事が自社のイメージアップをはかり、有能な人材を確保・開発していく必要に迫られています。

 

小規模な会社では、社員が個々の才能を存分に発揮できる働きやすい環境作りは、経営手法のひとつとして社長の務めになりますが、大企業においては、総務・人事が担うべき課題でしょう。社員それぞれのコアコンピタンス(得意分野やその能力)を引き出す職務は、今後注目されていくでしょう。



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