アパレルの流通に大切な「商流」と「情流」とは?

アパレルの流通に大切な「商流」と「情流」とは?

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アパレルの流通の流れを整理するために大切な、「モノ」と「情報」この2つについて流れを確認していきます。この二つはアパレル業界で成功するためには、欠かすことができません。

 

アパレルの流通に大切な「商流」と「情流」とは?

 

アパレルのビジネスを構築するために、ビジネスフローの中で商流と情流の2つは必要不可欠です。このどちらが欠けてもお客様のもとに商品が届くことはありません。アパレルに携わる人にとっては必要不可欠なこの2つの中身を見ていきます。

 

「商流」は、モノの流れのことで、前にも述べたようにアパレル商品は様々な企業を介して製品から商品へと変化していきます。例えば、羊を覆っていた羊毛→毛を刈る→糸になる→仕様書に従って編む→ブランド名をつける→トラックで店に運ばれる→プライスカードがついて店頭に並ぶ「商品になる」のように、アパレル業界で扱われるすべての商品がたくさんの人の手に渡ってできあがる商品なのです。

 

店頭のワゴンで980円で売られるセール品だとしても、たくさんの人々を介して作り上げられているということに対して、それを大切に扱う気持ちが売る側も買う側も必要になるということです。

 

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次は「情流」です。モノは作るだけではお金にはならず、お客様に興味を持っていただき購入していただかないとお金にはなりません。そのため、メーカーや小売業者はどんな商品であればお客様に購入してもらえるかを入念に調査し、商品の企画をします。

 

この企画の基礎となるのがマーケティング戦略と呼ばれるもので、作り手側に何らかの仮説があり、それが本当に市場に受け入れられるのかどうかを調べ、裏付けをとるなど十分に準備をして市場に投入するのです。これが意図通りになり、顧客のニーズに応えることができれば、ユニクロのヒートテックのように爆発的ヒットとなるのです。一方、外れてしまうと在庫の山を抱えるという事態になるのです。

 

 

現代は、作ったものを流せばそのまま売れるという高度経済成長時代とは違います。プロダクトアウトからマーケットインへと戦略を転換しなければ、売れません。売り手側が良いと思うものではなく、買い手側が欲しいと思う商品しか売れない時代が現代なのです。

 

アパレル商品が自動車や電気製品に比べて単価が低いことや購買頻度が比較的高いことなどの理由から、アパレル市場は他業界に比べて、マーケティング力が弱いと見られています。しかし、これからはアパレル業界でもマーケティングは必要になってくるでしょう。マーケティングなくては売れない時代です。

 

 

したがって、これから支持される会社を作るためには、お客様を戦略の中心においたマーケットインだという情流を会社の中に作り上げる必要があるのです。



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