スーパーブランドの勢力図とは?

スーパーブランドの勢力図とは?

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スーパーブランドと呼ばれる企業群の合併や吸収の動きは、今やありふれた事として取り上げられます。合併や吸収をして、企業が共同でお互いの企業価値を高めるために、何らかの目的に沿った活動を行ったり、共通の目標に向かって動く共同体、企業コンソーシアムを作り上げているのです。

 

 

日本市場で、スーパーブランドは世界中の中でも最も売上を上げ成長してきました。世界のラグジュアリーブランドの消費30%を日本市場が占めると言われるほどなのです。ルイ・ヴィトンなどの主要5社についても、成長率が低下しているとは言え、今もファッショントレンドを引っ張っている代表格ブランドと言えるでしょう。

 

特に、ルイ・ヴィトンにいたっては、売上高の約60%(推定値)は日本人によって支えられているというくらいにターゲットに日本人を当てて、ブランド戦略を起こしています。

 

スーパーブランドの勢力図とは?

 

しかし、2008年ごろよりこのブランド崇拝は、中国に移行しつつあり、各スーパーブランド企業はその勢力を北京や上海を拠点にアジア各国へと拡大しています。スーパーブランドの中でも企業の合併や買収にもっとも積極的なのは、「LVMHグループ」でしょう。

 

これまで、セリーヌ、ジバンシー、ケンゾーなどを次々とグループ化してきました。2011年にはついにブルガリまでも買収しました。このことについては、同社にとって世界の富裕層を魅了するブランドを味方につけることができたという非常に大きな意味合いを持っているようです。

 

 

LVMHグループと対立関係にあるのが、グッチグループ(PPR)です。これは、サンローラン、ボッテガ・ヴェネッタ、アレキサンダー・マックイーンなどをグループの支配下において拡大を遂げてきた企業です。リシュモングループ(カルティエ)、プラダグループなども同じような拡大の策をとって変化を続けていますが、その結果については、企業間格差が広がっている様子です。

 

スーパーブランド各社はファッションを中心として、そのまわりの関連する分野についてもトータルでコーディネイトできるよう商品作りを進めています。これからも、M&A(企業の合併や買収)は業種に関わらず広がる動きを見せるでしょう。



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