ブランド・ショップを分類してポジショニングする

ブランド・ショップを分類してポジショニングする

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ファッション市場をセグメントするときに、前に述べた客層の分類とは別にもう一つ大切なものとして挙げられるのが「ブランド・ショップ」分類です。ファッション業界の中における自社商品と、競合商品を置いて、立ち位置を図式化したポジショニングマップはいくつもあるので、整理しておくことが大事です。

 

ブランド・ショップを分類してポジショニングする

 

これまで述べたように、お客様を基準に市場をセグメントすることができたら、次にすることはファッション市場内で、自社のブラントまたはショップをどう他と差別化して位置させるかというポジショニングを把握することです。

 

新ブランドを企画する際には、商品マーケティング上の対象を次の手順で決めます。

 

  • 誰に向けて販売するのか決める。
  • いくらぐらい(価格)を決める。
  • どんな感じ(テイスト)のものにするか。

 

そして、その際に使用するのが「グレードテイストマップ」です。グレードは価格、テイストは感覚、趣味のことでこの2つの切り口で市場を分析するポジショニングマップがグレードテイストマップというものです。

 

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グレードテイストマップは、縦軸にプライス、横軸にテイストをとり作成されます。縦軸には、誰が見ても基準がずれない価格というものを置いて、一本の軸を明確に表記します。横軸には、テイストをおきますが、それはファッションというものが人によって捉え方がまちまちだからです。

 

ファッションは、衣服自体の機能性よりも”どんな感じか”というテイスト、雰囲気が重視されるからです。この横軸と縦軸を使って、大きくテイスト別に区分してポジショニングをしていくと、対象マーケットの特徴が見えてくるのです。

 

 

日本の代表的なカジュアルブランド・ショップについて、現代は高くても質が良ければ売れる時代と言われるもののより上質で、高い価格のものを消費者に売っていこうとするばらば、デザイナー契約で報酬が高くないとお客様の支持も得られないものになってしまいます。

 

ファッション商品は、誰に向けてどのような衣料なのかということを明確にし、商品を作り上げていくことが成功の秘訣となるのです。



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