メンズファッションの将来性について

メンズファッションの将来性について

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メンズウェア業界は、アパレルの中でももっとも厳しい状況が続いてきた業界です。この市場は、現在も縮小が続いているため新たなコンセプトを打ち出さなければそのなかで生き残ることはできないでしょう。

 

メンズファッションの将来性について

 

メンズは基本的にレディスのトレンドの影響を受けて、時代の変化の波に乗ります。特にビジネスで使用されるスーツ関係は、時代の流れの中で大きなデザイン変化はありません。そのため、卸商も自社製造工場を持ち、生産から販売までを統括し、運営していく企業が比較的多いというのがこの業界の特徴と言えるでしょう。

 

メンズウェア業界は、大きく次の3つの市場に分けることができます。

 

  1. 紳士服業界(重衣料。スーツ、ジャケットなど)
  2. 布帛(ふはく)業界(ドレスシャツなど)
  3. カジュアル業界(ニット、カジュアルウェア)

 

メンズウェア業界は、景気が悪く、この20年ほど「売れない」と言われる典型的な市場だったのがこれまでです。メンズの市場は大きく、@ビジネス市場とAカジュアル市場に分かれます。ビジネス市場は、メンズスーツの売上が減り、数多くの大手の老舗メーカーが止む無く倒産に追い込まれました。ロンナー、メルボ紳士服、トレンザなどです。

 

カジュアル市場は、比較的心配のない調子ですが、外資系のカジュアルウェアは一部を除き出店ペースは落ち始めています。そして、市場を引っ張ってきた郊外型のジーンズショップの勢いも止まりはじめたのです。日本のカジュアルマーケットは2012年から再構築されていくと予測されています。

 

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このように下降気味のメンズ市場ですが、近頃、徐々にメンズをとりまく市場に変化が起きているのです。そのきっかけは、2003年9月にリニューアルオープンした新宿伊勢丹・メンズ館でした。そのコンセプトは、「全国のどの百貨店にもない、新しい男のためのライフスタイルストア」というものでした。

 

これがヒットし、売上高は350億を超え、今も成長を続けているのです。これをきっかけに、大阪では阪急メンズ館、2011年には有楽町阪急がメンズ館とリニューアルされて、次々とメンズ向けの百貨店がオープンしたのです。

 

 

これにより、今まで百貨店には目も向けなかった20代男性やおしゃれな50代男性などを集客することができ、注目を集めています。今後メンズ業界では、このような今までにない新しい業態の店舗開発が進んでいくでしょう。

 

メンズ業界は従来の売り方やコンセプトを根本から考え直す必要があります。そして、お客様にしってもらえるよう大きくアピールしていくことも必要不可欠なのです。今現在、ヒットしているマーケットだけでなく、未来のマーケットを見据え、どのターゲットが空白なのかを推察し、商品開発・店舗開発していくことが重要なのです。



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