ファッション雑誌の影響力について

ファッション雑誌の影響力について

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これまでの時代、ファッションを作り上げてきたのは、テレビや雑誌です。しかし、テレビや雑誌がファッションを作る時代は終わりました。というものの、ファッション雑誌はいまだに消費者の購買行動に大きな影響を与えています。

 

ファッション雑誌の影響力について

 

ファッションとマスメディアの関係は、切っても切り離せません。特に、ファッション業界の新商品は、雑誌やテレビに載らないと売れないのも事実です。雑誌の側から見てもファッションやコスメ特集を組まなければ、発行部数が伸びないというファッションと雑誌は持ちつ持たれつの関係にあります。そのため、ファッションと雑誌がうまく共存して繁栄していくためには、両者の協調が必要不可欠になるのです。

 

 

以前は、ファッション界で大きな影響を持っていた雑誌というのは、数える程の雑誌だけでした。

 

  • メンズ→「メンズノンノ」、「ファインボーイズ」、「ポパイ」
  • レディス→「アンアン」、「ノンノ」、「キャンキャン」、「ジェイジェイ」

 

などが代表雑誌として挙げられます。

 

それぞれの雑誌が強いファッション、得意な年代などを持ち、ターゲットとする消費者を明確にしていたため、消費者から見てもそれぞれがどのような雑誌か非常にわかりやすかったのが特徴でしょう。

 

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しかし、最近では、雑誌の販売部数が減少し、さらにターゲットを細かく絞った新しい雑誌が次々と出版している状況があります。現在も雑誌は、ファッションのトレンドを知る主な手段として挙げられますが、その重みも従来のように雑誌に頼り切ったものではないようです。

 

例えば、小学館は「AneCan」を発売し、同時に百貨店に雑誌モデルを立たせ百貨店と雑誌の協業としてコラボレーションイベントを実施します。リアルな店舗との連携を強化しているのです。また、集英社ではネット上に「ノンノタウン」をスタートさせ、通販サイトへの誘導を図るなど雑誌からだけでなく新たな収益を発生させるための手段としてネットの充実に力を入れています。

 

ファッションにしても雑誌にしても、今の消費者は自分の生活様式に合ったものしか興味がなく、購入もしません。現代は、「雑誌」というものは、単なるトレンド情報だけでなく、一歩踏み込んだ提案も消費者から求められている存在と言えるのです。



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