地域と顧客に密着するワントゥワン型セレクトショップ

地域と顧客に密着するワントゥワン型セレクトショップ

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以前は他人と同じがいいという安心感がモノを購入する上で大きな基準となってきましたが、今日では「マイオリジナル」がブームとなっています。他人と同じでは満足できなくなり、自分だけのものという価値感を求める消費者が増えてきたのです。

 

昨今、その店のオーナーやバイヤーのセンスで選んで仕入れたものを販売しているセレクトショップの勢いが盛んです。次世代型のセレクトショップは、「ワントゥワン型セレクトショップ」でしょう。「ワントゥワン型セレクトショップ」は、年代層で分けられたターゲットに対して、一人ひとりの好みに応じて、あらゆるニーズを満たすような企業です。

 

地域と顧客に密着するワントゥワン型セレクトショップ

 

顧客のオリジナルに対応できる商品開発をしていくことが求められます。フルターゲットが満足するような商品群を提案していた以前の形態では、もはや一人ひとりの顧客を満足させることができなくなってきたのです。

 

例えば、東京の「カプアーノ」というイタリアの高級宝飾店があります。この店のカスタムメイドサービスはこのようなものです。

 

  • 婚約リングのオーダー受付
  • 婚約リングを作りたいお客様のイメージを聞き、デザインをおこす
  • イメージを調整後、石を選び、台座を決める
  • 何か月にもわたる微調整をしつつ、世界でたった一つのリングを作る

 

他にも、百貨店では通常のセールよりも、「パターンオーダーシューズ受注会」に人気が集まっています。一足5〜7万円の靴が売れ筋という人気の販売会です。

 

 

また、日暮里の生地問屋やインポート生地を販売するお店では既製品では満足できない30代の主婦層を中心に人気が集まっています。これは自分たちの作りたいデザインと求める生地で、自分だけのオリジナルの製品が作れることが理由で、マイオリジナルはここまでカスタマイズを追求することにまで進んでいるのです。

 

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モバイル通販市場はスマホが変える

 

ネット通販市場が完全に確立され、今注目されているのは間違いなくモバイルを使用した通販です。そして、その中でも今後はスマホがモバイル通販の主役となっていくでしょう。スマートフォンが変えつつあるモバイル通販市場の実態を見ていきます。

 

2010年「モバイルビジネス市場」は、1億6550億円(対前年比8.8%増)。物販系だけに限定すると、4392億円(対前年比3.4%増)に達する巨大市場であると総務省は発表しています。

 

ここまで市場が拡大している大きな要因として、「インフラの充実」が挙げられます。(社)電気通信事業者協会の統計によると、2011年4月末時点の携帯電話契約数は、1億2000万件を突破。そのうち、スマートフォンの契約件数が、955万件。

 

2014年度には携帯電話の半数以上がスマートフォンに切り替わるという状況に急激に変化しています。スマートフォンの特徴であるその操作性、視認性から、従来のガラケーと呼ばれる従来の携帯電話よりも通販に適していると言え、モバイル通販を伸ばすためには重要なアイテムであると言えるでしょう。

 

 

また、ファッション業界におけるインターネット上に置いたウェブサイトでの販売(EC)市場の規模は、4600億を超え、年々その数字を伸ばしています。最近では、パソコンよりもモバイルでの売り上げを上げるアパレル企業も出てきているのが現状です。

 

アパレルやファッショングッズは、ビジュアル面でいかに消費者に訴えるかが重要ポイントとなるため、スマホの拡大は、ファッションEC市場をさらに大きくするためには必要不可欠な役割となるのです。

 

国民一人1台以上持っているモバイルの存在は、消費者にとって、「いつでもどこでもアクセスできるももっとも身近な情報ツール」という意味を持ったものです。できるだけ賢く安価で良いものを求める消費者にとっては、スマホは今後もますます重要な買い物手段となることは間違いありません。

 

ネット上にショップをオープンすることは、企業にとっては、店を出すことと同じように、ビジュアル面での店舗イメージ、EC限定商品、ソーシャルネットワークなど連動を考えて、出店を進めることが必要になってくるのです。



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