今後のファストファッションブランドについて

今後のファストファッションブランドについて

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H&M、ユニクロ、ZARAなどのファッションブランドがアパレル市場の勝ち組と言われていますが、これらのファストファッションに共通して見られる特徴を見ていきましょう。

 

日本の「ユニクロ」、米国の「GAP」、スペインの「ZARA」そしてスウェーデンの「H&M」と世界で盛り上がりをみせるこれらのブランドは、「ファストファッションブランド」と呼ばれています。なぜこのように呼ばれているかというと「短いサイクルで早く・低価格に抑えて安く・最新の流行を採り入れたオシャレ」を掲げ示し、ハンバーガーチェーンなどのファーストフードの「早い・安い・うまい」をなぞらえて考えられたからです。

 

今後のファストファッションブランドについて

 

ここにイギリスの「TOP SHOP」が加わり、新宿に大型店をオープンしました。銀座、原宿、新宿は世界的にもファストファッションの最激戦区となったのです。また、ユニクロが2008年末から改めて注目を集めています。それは、百貨店が10%近いダウンを続ける中、ユニクロだけが二けた以上の伸びを示しているからです。

 

ファストファッションブランドは、総じて「価格が手ごろ」という特徴を持っています。しかし、価格が安いだけでは消費者は飛びつきません。価格に加えて、品質・感覚・センスなどの”匂い”が重要なポイントで、これが悪ければいくら安くても消費者は商品にお金を払うことはないのです。

 

総合スーパー(GMS)では、低価格で衣料品を販売していますが、GMSの衣料品は売れていないのが現状です。しかし、売れているのは、常に新しい商品開発、新たな仕掛けをしているユニクロやH&Mといった、いわゆる「ファストファッションブランド」なのです。

 

 

しかし、日本の消費者は非常に飽きやすく、品質やデザインに対しては世界一厳しいといわれるほどの性質を持っています。この数年で、日本に拡大したファストファッションブランドで買い物をした日本人は、次のような感覚を持ち合わせ、企業に求めているのです。

 

  • 安いだけでなく、着心地や品質が重要→ファストファッションが早くて安くておしゃれだけでなく品質が上がることが重要
  • 企業規模を拡大させ、量で市場をおさえることで生き残る
  • スケールメリットを追求しつつ、消費者が飽きない鮮度感を商品やプロモーションで提案 

 

このような戦略を実現できるかどうかがそれぞれのファストファッションが今後も成長できるか否かの分かれ目となってきており、さらにワンランク上のビジネスモデルの確立が必要となってきているのです。



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